2019年10月12日

首、肩周りの筋肉

今回は首と肩にある筋肉を紹介していきます。

主に、筋肉名・どの神経でどう動いているのか

ということに焦点を当てて紹介していきます。

興味のある方は見て下さいね😅

では見ていきましょう。

まず、各動きには専門的な用語が使われています。

屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋・

水平屈曲・水平伸展・底屈・背屈・掌屈等


どんな動きなのかはまたその時に説明しますね。

また、この筋肉はこの神経が働いて、という

用語も出てきます。

今回は頸椎が主なのでCと表示し、神経の名前も

紹介します。(C1は後頭骨と第一頸椎の間の神経)




首の筋肉






胸鎖乳突筋

首の中では比較的重要な筋肉です。

胸骨鎖骨から付き、頭の側頭部に付きます。

副神経・頚神経叢の枝、C2・C3が支配しており

首を前に曲げる(屈曲)・首をかしげる(側屈

・首を回す(回旋)等の動きに関与します。

神経はなんとなくで流しておいて下さいね😅

前斜角筋

第3~6頸椎から第1肋骨につく筋肉です。

この筋肉も結構重要です。

頚、腕神経叢の枝、C4~c6が支配しており

第1肋骨を上げる・首を横に倒す(側屈)役割を

しています。

中斜角筋

先ほど紹介した前斜角筋中斜角筋と第1肋骨とで

形成される隙間を斜角筋隙といいます。

この隙間に腕の神経の束等重要なものが

通ります。

第2~7頸椎から第1肋骨に付きます。

頚、腕神経叢の枝、C3~C6が支配しており

前斜角筋と同じ動きをしています。

後斜角筋

この斜角筋だけは第2肋骨に付いてます。

腕神経叢の枝、C6~C8が支配しており

第2肋骨を上げる、首を横へ傾ける働き(側屈

があります。

特にポピュラーなのがこの4つで

他には頚長筋・頭長筋・前頭直筋・外側頭直筋

等がありますがこれは名前だけ覚えて

おいて下さい。


肩周囲の筋肉















三角筋

三角筋は上腕部にある筋肉で、

鎖骨の外端肩峰肩甲棘から上腕骨の

三角筋粗面に付きます。

三つから付き、形も三角だから覚えやすいですね。

C5、C6の腋窩神経が支配しており、

前部線維は肩を屈曲水平屈曲

中部線維は肩を外転水平伸展

後部線維は肩を伸展水平伸展の動き

があります。


大胸筋

胸の前にある大きな筋肉です。

鎖骨内側2分の1胸骨第2~7肋軟骨の前面

腹直筋から上腕骨の大結節稜に付きます。

またまた三つですね😅

内外側胸筋神経のC5~8、T1(第一胸神経)

支配しており鎖骨部は肩を屈曲水平屈曲

腹部は肩を内転、そして水平屈曲内旋

があります。


烏口腕筋

肩甲骨の烏口突起から上腕骨小結節稜につきます。

そのまんまですね😄

C5~C7の筋皮神経支配で肩を水平屈曲屈曲内転

させる働きがあります。


広背筋

広背筋は背中の大きな筋肉で

下位4~8胸椎、腰椎、仙椎の棘突起、

肩甲骨の下角、腸骨稜、第10~12肋骨から付き、

上腕骨小結節稜に付きます。

C6~C8の胸背神経が支配しており

肩関節を伸展させたり、内転内旋)させる

働きがあります・


大円筋

肩甲骨の下角から上腕骨の小結節稜に付きます。

C5、C6の肩甲下神経が支配しており、

肩を伸展・内転・内旋水平伸展)させる

働きがあります。


棘上筋

肩甲骨の棘上窩から上腕骨の大結節に付きます。

C5、C6の肩甲上神経が支配しており

肩を外転させる働きがあります。

五十肩になった方はこの筋肉を痛めていることが

多いです。

棘下筋

肩甲骨の棘下窩から大結節に付きます。

C5、C6の肩甲上神経が支配しており

肩を外旋、水平伸展させる働きがあります。

小円筋

肩甲骨の外側縁から上腕骨の大結節に付きます。

C5、C6の腋窩神経が支配しており

棘下筋と同じ動きをします。

肩甲下筋

肩甲骨の肩甲下窩から上腕骨の小結節稜に付きます。

この筋肉だけは肩甲骨の前に付いてます。

C5、C6の肩甲下神経が支配しており

肩を内旋、水平屈曲内転)させる働きが

あります。






肩甲骨周囲の筋肉

僧帽筋

後頭骨、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎以下の

全胸椎棘突起、棘上靭帯から鎖骨外側三分の一、

肩峰、肩甲棘に付きます。

C2~C4の副神経の外側枝、頚神経叢の枝が

支配しており、

上部  肩甲骨の挙上、上方回旋

中部  内転

下部  上方回旋

全部が動くと内転します。

この筋肉は肩こりとも密接に関係します。

肩甲挙筋

第1~4頸椎の横突起の後結節から

肩甲骨内側縁上部3分の1に付きます。

C4~C6の肩甲背神経が支配しており

肩甲骨の挙上下方回旋)の働きをさせます。

小胸筋

第2~5肋骨の前面から肩甲骨の烏口突起

に付きます。

C7~C8の内・外側胸筋神経が支配しており

肩甲骨の下制、外転、下方回旋に働きます。

他にも菱形筋・前居筋・鎖骨下筋などがあります。


とここまでが首と肩関節、肩甲骨周りの筋肉になります。

ほぼ頸椎の間にある神経によって動いているので

頸椎に異変があると首や肩にも異変が出ると

いうことです。

長々と見ていただきありがとうございます😅

次回は上半身繋がりで腕、手の構造を紹介して

いきますのでよろしくお願いします。
































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