主に、筋肉名・どの神経でどう動いているのか
ということに焦点を当てて紹介していきます。
興味のある方は見て下さいね😅
では見ていきましょう。
まず、各動きには専門的な用語が使われています。
屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋・
水平屈曲・水平伸展・底屈・背屈・掌屈等
どんな動きなのかはまたその時に説明しますね。
また、この筋肉はこの神経が働いて、という
用語も出てきます。
今回は頸椎が主なのでCと表示し、神経の名前も
紹介します。(C1は後頭骨と第一頸椎の間の神経)
「首の筋肉」
①胸鎖乳突筋
首の中では比較的重要な筋肉です。
胸骨と鎖骨から付き、頭の側頭部に付きます。
副神経・頚神経叢の枝、C2・C3が支配しており
首を前に曲げる(屈曲)・首をかしげる(側屈)
・首を回す(回旋)等の動きに関与します。
神経はなんとなくで流しておいて下さいね😅
②前斜角筋
第3~6頸椎から第1肋骨につく筋肉です。
この筋肉も結構重要です。
頚、腕神経叢の枝、C4~c6が支配しており
第1肋骨を上げる・首を横に倒す(側屈)役割を
しています。
③中斜角筋
先ほど紹介した前斜角筋と中斜角筋と第1肋骨とで
形成される隙間を斜角筋隙といいます。
この隙間に腕の神経の束等重要なものが
通ります。
第2~7頸椎から第1肋骨に付きます。
頚、腕神経叢の枝、C3~C6が支配しており
前斜角筋と同じ動きをしています。
④後斜角筋
この斜角筋だけは第2肋骨に付いてます。
腕神経叢の枝、C6~C8が支配しており
第2肋骨を上げる、首を横へ傾ける働き(側屈)
があります。
特にポピュラーなのがこの4つで
他には頚長筋・頭長筋・前頭直筋・外側頭直筋
等がありますがこれは名前だけ覚えて
おいて下さい。
「肩周囲の筋肉」
①三角筋
三角筋は上腕部にある筋肉で、
鎖骨の外端・肩峰・肩甲棘から上腕骨の
三角筋粗面に付きます。
三つから付き、形も三角だから覚えやすいですね。
C5、C6の腋窩神経が支配しており、
前部線維は肩を屈曲、水平屈曲
中部線維は肩を外転、水平伸展
後部線維は肩を伸展、水平伸展の動き
があります。
②大胸筋
胸の前にある大きな筋肉です。
鎖骨内側2分の1、胸骨、第2~7肋軟骨の前面、
腹直筋から上腕骨の大結節稜に付きます。
またまた三つですね😅
内外側胸筋神経のC5~8、T1(第一胸神経)
が支配しており鎖骨部は肩を屈曲・水平屈曲
腹部は肩を内転、そして水平屈曲(内旋)
があります。
③烏口腕筋
肩甲骨の烏口突起から上腕骨小結節稜につきます。
そのまんまですね😄
C5~C7の筋皮神経支配で肩を水平屈曲(屈曲・内転)
させる働きがあります。
④広背筋
広背筋は背中の大きな筋肉で
下位4~8胸椎、腰椎、仙椎の棘突起、
肩甲骨の下角、腸骨稜、第10~12肋骨から付き、
上腕骨小結節稜に付きます。
C6~C8の胸背神経が支配しており
肩関節を伸展させたり、内転(内旋)させる
働きがあります・
⑤大円筋
肩甲骨の下角から上腕骨の小結節稜に付きます。
C5、C6の肩甲下神経が支配しており、
肩を伸展・内転・内旋(水平伸展)させる
働きがあります。
⑥棘上筋
肩甲骨の棘上窩から上腕骨の大結節に付きます。
C5、C6の肩甲上神経が支配しており
肩を外転させる働きがあります。
五十肩になった方はこの筋肉を痛めていることが
多いです。
⑦棘下筋
肩甲骨の棘下窩から大結節に付きます。
C5、C6の肩甲上神経が支配しており
肩を外旋、水平伸展させる働きがあります。
⑧小円筋
肩甲骨の外側縁から上腕骨の大結節に付きます。
C5、C6の腋窩神経が支配しており
棘下筋と同じ動きをします。
⑨肩甲下筋
肩甲骨の肩甲下窩から上腕骨の小結節稜に付きます。
この筋肉だけは肩甲骨の前に付いてます。
C5、C6の肩甲下神経が支配しており
肩を内旋、水平屈曲(内転)させる働きが
あります。
「肩甲骨周囲の筋肉」
①僧帽筋
後頭骨、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎以下の
全胸椎棘突起、棘上靭帯から鎖骨外側三分の一、
肩峰、肩甲棘に付きます。
C2~C4の副神経の外側枝、頚神経叢の枝が
支配しており、
上部 肩甲骨の挙上、上方回旋
中部 内転
下部 上方回旋
全部が動くと内転します。
この筋肉は肩こりとも密接に関係します。
②肩甲挙筋
第1~4頸椎の横突起の後結節から
肩甲骨内側縁上部3分の1に付きます。
C4~C6の肩甲背神経が支配しており
肩甲骨の挙上(下方回旋)の働きをさせます。
③小胸筋
第2~5肋骨の前面から肩甲骨の烏口突起
に付きます。
C7~C8の内・外側胸筋神経が支配しており
肩甲骨の下制、外転、下方回旋に働きます。
他にも菱形筋・前居筋・鎖骨下筋などがあります。
とここまでが首と肩関節、肩甲骨周りの筋肉になります。
ほぼ頸椎の間にある神経によって動いているので
頸椎に異変があると首や肩にも異変が出ると
いうことです。
長々と見ていただきありがとうございます😅
次回は上半身繋がりで腕、手の構造を紹介して
いきますのでよろしくお願いします。
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