2019年10月20日

上腕の骨~指までの骨を紹介

今回は腕と手の構造について紹介していきます。

腕は大きく分けて上腕部前腕部に分けられます。

手は指も含めると複数の骨が関節しあって構成されて

いるので足と同じで結構複雑です。

では順番に見ていきましょう😄

「上腕部」

上腕骨

上腕骨は一本の大きな骨で肩関節として

上は肩甲骨下は上腕骨と関節を作っています。

特に上腕骨上方にある大結節・大結節稜・

小結節・小結節稜は重要で腕を動かす筋肉が

沢山付いています。


「前腕部」

前腕骨は橈骨尺骨の二つで構成されています。

橈骨

橈骨は前腕の外側に位置している骨で、

上は橈骨頭といって楕円形の形をしているため、

肘を回転させるような役割をしています。

付いている筋肉も捻るような旋回するように働く

筋肉が多いです。


尺骨

尺骨は内側に位置する骨で上方は上腕骨

関節して橈骨とともに肘関節を作ります。

橈骨は回旋系で丸いので滑らすことで動き

ますが、尺骨はがっちり上腕骨にはまるように

なっているので肘を曲げる、伸ばす作用が

主になっています。

「指、手根部」

手根部とは手を構成している指の下にある骨の

ことでとても重要な役割があります。

指⇒手根→前腕の順番に関節して手が構成されています。

単に指とは言っても骨の名称がきちんとあります。

漢字だらけのよく似た字も多いので当初は覚えるのが

大変でした😅

どんなものがあるのか紹介していきますね。

指先から

末節骨中節骨基節骨中手骨の4つです。

ただし、注意してほしいのが母指です。

母指は末節骨基節骨中手骨

の3つからなります。

そりゃあ他の指と比べて短いし納得ですよね。






そして中手骨と関節している下の骨が手根骨といいます。

手根骨は全部で8つあり指側で4つ、前腕側で4つ

あります。

小さくて短い骨ですが、手首を構成するうえで

大事な骨となっています。

親指側上部から

舟状骨月状骨三角骨豆状骨

親指側下部から

大菱形骨小菱形骨有頭骨有鈎骨

これらを総称して手根骨といいます。

肩関節、上腕骨、前腕骨、手根骨、指

それぞれが関節して靭帯で補強され、それぞれの

神経、筋肉が上手く働くことにより日常で当たり前に

出来ている動きが再現されています。


いかがでしたでしょうか?

細かく見ると複雑ですが聞きなれない骨も多かった

と思います。

次回はその周りの筋肉と神経について紹介

していきますのでよろしくお願いします😄






















2019年10月12日

首、肩周りの筋肉

今回は首と肩にある筋肉を紹介していきます。

主に、筋肉名・どの神経でどう動いているのか

ということに焦点を当てて紹介していきます。

興味のある方は見て下さいね😅

では見ていきましょう。

まず、各動きには専門的な用語が使われています。

屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋・

水平屈曲・水平伸展・底屈・背屈・掌屈等


どんな動きなのかはまたその時に説明しますね。

また、この筋肉はこの神経が働いて、という

用語も出てきます。

今回は頸椎が主なのでCと表示し、神経の名前も

紹介します。(C1は後頭骨と第一頸椎の間の神経)




首の筋肉






胸鎖乳突筋

首の中では比較的重要な筋肉です。

胸骨鎖骨から付き、頭の側頭部に付きます。

副神経・頚神経叢の枝、C2・C3が支配しており

首を前に曲げる(屈曲)・首をかしげる(側屈

・首を回す(回旋)等の動きに関与します。

神経はなんとなくで流しておいて下さいね😅

前斜角筋

第3~6頸椎から第1肋骨につく筋肉です。

この筋肉も結構重要です。

頚、腕神経叢の枝、C4~c6が支配しており

第1肋骨を上げる・首を横に倒す(側屈)役割を

しています。

中斜角筋

先ほど紹介した前斜角筋中斜角筋と第1肋骨とで

形成される隙間を斜角筋隙といいます。

この隙間に腕の神経の束等重要なものが

通ります。

第2~7頸椎から第1肋骨に付きます。

頚、腕神経叢の枝、C3~C6が支配しており

前斜角筋と同じ動きをしています。

後斜角筋

この斜角筋だけは第2肋骨に付いてます。

腕神経叢の枝、C6~C8が支配しており

第2肋骨を上げる、首を横へ傾ける働き(側屈

があります。

特にポピュラーなのがこの4つで

他には頚長筋・頭長筋・前頭直筋・外側頭直筋

等がありますがこれは名前だけ覚えて

おいて下さい。


肩周囲の筋肉















三角筋

三角筋は上腕部にある筋肉で、

鎖骨の外端肩峰肩甲棘から上腕骨の

三角筋粗面に付きます。

三つから付き、形も三角だから覚えやすいですね。

C5、C6の腋窩神経が支配しており、

前部線維は肩を屈曲水平屈曲

中部線維は肩を外転水平伸展

後部線維は肩を伸展水平伸展の動き

があります。


大胸筋

胸の前にある大きな筋肉です。

鎖骨内側2分の1胸骨第2~7肋軟骨の前面

腹直筋から上腕骨の大結節稜に付きます。

またまた三つですね😅

内外側胸筋神経のC5~8、T1(第一胸神経)

支配しており鎖骨部は肩を屈曲水平屈曲

腹部は肩を内転、そして水平屈曲内旋

があります。


烏口腕筋

肩甲骨の烏口突起から上腕骨小結節稜につきます。

そのまんまですね😄

C5~C7の筋皮神経支配で肩を水平屈曲屈曲内転

させる働きがあります。


広背筋

広背筋は背中の大きな筋肉で

下位4~8胸椎、腰椎、仙椎の棘突起、

肩甲骨の下角、腸骨稜、第10~12肋骨から付き、

上腕骨小結節稜に付きます。

C6~C8の胸背神経が支配しており

肩関節を伸展させたり、内転内旋)させる

働きがあります・


大円筋

肩甲骨の下角から上腕骨の小結節稜に付きます。

C5、C6の肩甲下神経が支配しており、

肩を伸展・内転・内旋水平伸展)させる

働きがあります。


棘上筋

肩甲骨の棘上窩から上腕骨の大結節に付きます。

C5、C6の肩甲上神経が支配しており

肩を外転させる働きがあります。

五十肩になった方はこの筋肉を痛めていることが

多いです。

棘下筋

肩甲骨の棘下窩から大結節に付きます。

C5、C6の肩甲上神経が支配しており

肩を外旋、水平伸展させる働きがあります。

小円筋

肩甲骨の外側縁から上腕骨の大結節に付きます。

C5、C6の腋窩神経が支配しており

棘下筋と同じ動きをします。

肩甲下筋

肩甲骨の肩甲下窩から上腕骨の小結節稜に付きます。

この筋肉だけは肩甲骨の前に付いてます。

C5、C6の肩甲下神経が支配しており

肩を内旋、水平屈曲内転)させる働きが

あります。






肩甲骨周囲の筋肉

僧帽筋

後頭骨、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎以下の

全胸椎棘突起、棘上靭帯から鎖骨外側三分の一、

肩峰、肩甲棘に付きます。

C2~C4の副神経の外側枝、頚神経叢の枝が

支配しており、

上部  肩甲骨の挙上、上方回旋

中部  内転

下部  上方回旋

全部が動くと内転します。

この筋肉は肩こりとも密接に関係します。

肩甲挙筋

第1~4頸椎の横突起の後結節から

肩甲骨内側縁上部3分の1に付きます。

C4~C6の肩甲背神経が支配しており

肩甲骨の挙上下方回旋)の働きをさせます。

小胸筋

第2~5肋骨の前面から肩甲骨の烏口突起

に付きます。

C7~C8の内・外側胸筋神経が支配しており

肩甲骨の下制、外転、下方回旋に働きます。

他にも菱形筋・前居筋・鎖骨下筋などがあります。


とここまでが首と肩関節、肩甲骨周りの筋肉になります。

ほぼ頸椎の間にある神経によって動いているので

頸椎に異変があると首や肩にも異変が出ると

いうことです。

長々と見ていただきありがとうございます😅

次回は上半身繋がりで腕、手の構造を紹介して

いきますのでよろしくお願いします。
































2019年10月2日

上半身の骨

今回は上半身、特に肩関節周りの骨の構造

紹介していきます。

どんなものがあるかといいますと

肩甲骨

鎖骨

胸骨

上腕骨

があります。

順番に紹介していきますね。


肩甲骨

4つの中では一番知名度が高いのでは

ないでしょうか?

肩甲骨というのは背中に左右ある骨ですよね。



この図は前から見た図で鎖骨も一緒に付いてますが

後ろから見ると翼のような形をしています。

首や腰はもちろん重要ですが肩甲骨もなくては

ならないとても重要な骨です。

役割としては肩の運動全般と内臓の保護です。

肩甲骨の外側に関節窩という窪みがあり、そこと

上腕骨が関節することにより肩関節が形成されます。

また、肩甲骨の外側に細く伸びている骨があります。

これを肩峰といい、鎖骨の外側と関節を作り、

肩鎖関節が形成されます。

もしも肩甲骨が動かなくなったら腕を真上に

上げたり回したりすることが出来なくなってしまいます。

この肩甲骨ですがみなさん、どうやって付いているか

ご存じでしょうか?

実はどこにも付いていない宙ぶらりん状態なのです。

周りの筋肉や靭帯が他の骨と繋がっているだけなので

自由自在に動く骨ということです。

なので筋肉にとても左右され、肩こりや姿勢にも

よく影響されます。

話題でよくあがっている肩甲骨はがしが有効なのも

肩甲骨を動かすことが目的なので肩こりや

腕の上がりにくい人には効果的です。

このようにとても大事な骨なので意識して

みて下さいね😄




鎖骨

鎖骨はあまり知られてないですよね😅

あるのは知ってても役割とかは僕も勉強

する前までは知りませんでした。

鎖骨の役割は2つあります。

1つ目は腕を上げる時に肩甲骨と一緒に

少しずつ動いて真上まで上げる役割です。


2つ目は肩への衝撃を和らげるクッションの

ような役割をしています。


これまた大事な骨なので覚えておきましょう。


胸骨

さらによく分からない骨ですよね😅

左右の鎖骨の内側と関節している真ん中にある

骨で、上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起

3つからなる骨です。

腕の動きとは全く関与しませんが、胸骨の役割

として胸郭を形成する役割があります。

胸郭に関してはまた違う項で紹介しますね😄


上腕骨

上腕骨というのは名前の通り上腕の骨、

そのままですね😅




肩甲骨とこの上腕骨が関節することで

肩関節となって腕を動かす仕組みになっています。

特徴的なのが肩甲骨の窪みに対して上腕骨

上の方が丸い形をしているのでどのような

動きにも対応しているということです。

腕を上に上げる

腕を下げる、後ろへ伸ばす

腕を外から回す(耳へ近づける)

腕を内へ近づける

腕を外へ捻る(ボールを投げる)

腕を後ろへ回す(背中をかく)

なんとこれだけの動きを可能にしているので

当然筋肉も沢山付いています。

上腕骨肩甲骨の関係お分かり頂けたでしょうか?
肩の動きには上腕骨肩甲骨鎖骨

が関与することでパフォーマンスを発揮します。

次回は首肩周りの筋肉や神経について紹介して

いきますのでよろしくお願いします。